高等教育共創コンソーシアム和歌山は和歌山の知的資源を集結した地域社会への幅広い貢献を目指します。

大学等地域貢献促進事業研究テーマ提案一覧(平成23年度)

研究テーマ1「木造建築促進のための技術」

(テーマ選定理由) 

昨年、公共建築物等における木材の利用促進に関する法律が施行され、本県においても紀州材を用いて木造建築物の建設促進を図っていく予定であるが、木造建築物には、耐震性、防火性等の構造耐力上の課題や、大空間の居室確保に課題がある。

特に公共建築物では大空間の居室確保が必要となるため、和歌山県ならではの紀州材を用いた工法の開発を始め、木造建築促進のための研究が必要である。

研究テーマ2「簡易で安価な排水浄化技術」

(テーマ選定理由) 

本県有数の梅干生産地を流れる「古川」は、平成18年度に河川水質全国ワースト1となりその後も環境基準を達成できておらず、その原因は流域に点在する梅干加工事業所(約500カ所)からの排水と考えられる。

個々の事業者は零細であるため多額の費用をかけて排水対策を行うことは困難であり、薬剤等による簡易で安価な排水浄化技術等の研究が必要である。

研究テーマ3「有害鳥獣の生息実態解明」

(テーマ選定理由)

過疎化などの理由により、イノシシやシカなどの野生動物が増加し、農林業被害等の発生が後を絶たず、農林業者の経営意欲を減退させる要因ともなっている。また、シカによる自然植生被害も無視できるものではない。

本県におけるイノシシ、シカ及びアライグマ等については、生息実態がいまだ明らかにされていないため、生息実態の解明や効果的な個体数調査方法などの研究が必要である。

研究テーマ4「新たな観光振興策」

(テーマ選定理由)

本県では、世界遺産の熊野・高野を始め、様々な資源を活かした観光施策を推進しているが、さらに観光客を誘致するためには、「健康づくりと観光振興」、「観光客誘致のためのソフト開発」等新たな切り口での観光振興策についての研究が必要である。

研究テーマ5「依存症のメカニズム解明」

(テーマ選定理由)

本県は人口10万人あたりの覚せい剤事犯検挙者数が全国上位であり、効果的な薬物乱用防止策を模索している。

覚せい剤を始めとする薬物、飲酒、喫煙、ギャンブル等各種の依存症のメカニズムの解明と依存症防止、依存症からの回復に関する研究が必要である。

研究テーマ6 「大規模災害対策」

(テーマ選定理由)

本年3月に起きた東北地方太平洋沖地震は未曾有の大災害であり、被害状況も今までに経験したことのない規模となっている。本県でも今後30年以内に東南海・南海地震が起こることが予想されており、津波や建物の損壊、火災など大規模な被害が予測される。

そこで、津波対策や被災者支援の在り方など、大規模災害対策についての研究が必要である。

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