高等教育機関コンソーシアム和歌山は和歌山の知的資源を集結した地域社会への幅広い貢献を目指します。

平成28年度大学等地域貢献促進事業【助成研究決定】

和歌山県産農林生産物から得られた消毒活性物質の作用についての解析とそれらの感染症対策への応用に向けた研究

研究代表者
機関名・職・氏名 和歌山県立医科大学・保健看護学部 准教授  池田 敬子
専門分野 急性期看護学、感染論(ウイルス学)
共同研究者
機関名・職・氏名 和歌山県立医科大学・医学部 博士研究員  小山 一
和歌山大学・教育学部 准教授  山口 真範
研究名 和歌山県産農林生産物から得られた消毒活性物質の作用についての解析とそれらの感染症対策への応用に向けた研究
研究概要 梅酢ポリフェノールの呼吸器感染症対策への応用を目指した解析(ヒトライノウイルスとヒトアデノウイルスへの効果)ならびに梅酢ポリフェノールを用いて生産したプロテオグリカンの消毒作用について解析する一方で、県内に自生する植物(日本固有種だが特許申請のため種名は省く)の消毒作用についての解析を完成する。さらに、口腔ケアへの応用に向けて基礎データを収集する。
研究成果活用目標 梅酢ポリフェノールの抗ウィルス作用については、田辺市・JA紀南によって特許申請ならびに商品化の取り組みが始まっている。植物X抽出液もスポンサーがあれば特許申請可能である(和医大からも特許出願を提案されている)。また、日本ウィルス学会や国際ウィルス学会をはじめ国内外の学会での発表や欧文論文での発表も予定している。学会発表では、製薬会社などから常に質問を受けており企業の関心は高い。国などからの研究費も継続的に獲得できている。
さらに、農林産物について抗ウィルス作用を科学的なデータと共に示すことができるので分かりやすく、県産品の付加価値を高め、関係産業に大きく貢献でき、また、高野山など和歌山県への観光にもつながることが期待される。また、感染対策は多くの県民にとっても身近な話題であり、共同研究者は、大小さまざまであるが講演を頼まれることもあり、そのような機会にはコンソーシアムの成果として我々のデータを示しながら県民との連携・啓蒙をはかっている。
採択額(単位:千円) 1,200

熱産生タンパク質UCP-1発現を指標とした和歌山県特産農産物由来抗肥満機能成分の探索法の確立とその有効性の検証

研究代表者
機関名・職・氏名 和歌山県立医科大学・医学部 講師  井原 勇人
専門分野 分子病態生理学、分子イメージング
共同研究者
機関名・職・氏名 近畿大学・生物理工学部 講師  岸田 邦博
和歌山県立医科大学・医学部 准教授  向阪 彰
研究名 熱産生タンパク質UCP-1発現を指標とした和歌山県特産農産物由来抗肥満機能成分の探索法の確立とその有効性の検証
研究概要 近年、メタボリック症候群の大きなリスクファクターである肥満症の治療の観点から、寒冷刺激やβ-アドレナリン受容体刺激等によって、白色脂肪組織中に誘導される褐色脂肪様細胞(ベージュ脂肪細胞)が注目されている。ベージュ脂肪細胞マーカー遺伝子であり、蓄積脂肪の余剰エネルギーを熱エネルギーとして放散するUCP(Uncoupling protein)-1発現を指標とした新規生体イメージング法を用いて、UCP-1遺伝子発現を誘導し抗肥満活性を有する県特産農産物由来機能性素材を探索・同定する系を確立することを目的とする。加えて、前年度までの研究で我々が明らかにしている抗肥満活性を有する県農産物由来機能性素材(特願 2014-218294)をモデル化合物として、確立系の有用性を検証することも併せて行いたい。
研究成果活用目標
  • 特許申請:県特産農産物由来機能性成分について、新規有効成分である場合には物質(成分)特許として出願する。また、成分が新規でなくても用途が新規の場合には、用途特許として主にメタボリック症候群発症予防効果や抗肥満効果について、産学連携を行っている県内食品企業と共に出願したい。
  • 論文・学会発表:学術的な内容(ベージュ脂肪細胞誘導メカニズムや糖代謝・脂質代謝改善効果)について、論文発表の他、分子イメージング学会、日本食糧・栄養学会、日本生化会などの学術学会で発表を予定している。これら論文・学会発表については、特許出願を考慮し行う事とする。
  • 県内食品企業との連携(産官学共同研究):県内食品企業と既に産学連携共同研究を行っているが、地域イノベーション戦略事業プログラム参画研究員とも連携し、県特産農産物の機能性成分を活用したサプリメントや加工食品の開発による高付加価値化の推進に繋げて行きたい。また、成果が上がった暁には、科研費基金・基盤研究以外にも近畿大学生物理工の先生方と伴にオール和歌山でNEDOのプロジェクトや農水省の国プロに申請していきたい。
採択額(単位:千円) 1,200

加熱高圧処理による農産物エキスの機能性向上

研究代表者
機関名・職・氏名 和歌山工業高等専門学校・物質工学科 准教授  奥野 祥治
専門分野 生物有機化学
共同研究者
機関名・職・氏名 和歌山工業高等専門学校・物質工学科 准教授  西本 真琴
和歌山県立医科大学・医学部 准教授  宇都宮 洋才
和歌山県立医科大学・医学部 助教  河野 良平
研究名 加熱高圧処理による農産物エキスの機能性向上
研究概要 近年、農産物や食品の加工に高圧力を利用することが注目されている。高圧力処理は熱をかけずに加工できることから、熱加工による化学反応が起きないため、風味や色合いを自然に近い形で残すことができる。一方、農産物そのものやエキスに高圧力をかけることで、成分同士が反応し、新規な成分が生成し、機能性の向上なども期待できる。本研究では、高圧処理時に加熱を加えることで成分同士の反応を加速させ、農産物エキスの機能性向上を目指す。
研究成果活用目標 本研究では得られた成果は、下記のように活用する。
  1. 機能性が向上したエキスを利用した商品開発(地元企業との連携)
    本研究で作られたエキスを粉末化し、食品原料・化粧品原料としての応用を目指す。
  2. 加圧・高圧処理による新規エキスの開発(地元企業との連携)
    本研究で得られた処理条件または評価手法を用いて、新規エキスの開発をすすめる。
  3. 論文・学会発表
    学術的な価値、成果の証明を付与するために、食品または農芸化学分野での学会発表および論文発表を行う。
採択額(単位:千円) 700

地域創生における地域おこし協力隊の現状と課題克服のための研究

研究代表者
機関名・職・氏名 高野山大学・文学部 准教授  森本 一彦
専門分野 社会学、民俗学、歴史学、高野文化圏研究
共同研究者
機関名・職・氏名 高野山大学・文学部 助教  森崎 雅好
和歌山大学・紀州経済史文化史研究所 特任准教授  吉村 旭輝
研究名 地域創生における地域おこし協力隊の現状と課題克服のための研究
研究概要 人口減少、高齢化の中で、地方自治体がさまざまな創生案を策定が行われる一方、実施するための人材については問題が多く、特に地域の活性化の起爆剤として期待された地域おこし協力隊は、行政と住民の間に立たされ、能力を発揮しきれていない。本研究では、地域おこし協力隊の置かれた状況を、社会学、心理学、民俗学の立場から分析し、有能な人的活用に向けた提言を行うことを目指す。
研究成果活用目標 本研究の成果を公開するために、本年度末にシンポジウムを実施するとともに、報告書を作成する。シンポジウムについては地域おこし協力隊、住民、行政に参加を呼びかけるとともに、報告書については関係者に配布する。来年度以降、日本民俗学会などの所属学会において成果報告を行う。また、地域おこし協力隊の採用法、教育・指導についての全県的なシステムを作ることの提言を行う予定である。本研究は、単年度の調査・研究では不十分であるために、次年度以降も他分野の研究者をメンバーに加えて総合的な研究体制を組織して継続する予定である。そのために、学術振興会の科学研究費などの外部資金を獲得する予定である。
採択額(単位:千円) 700

大学連携和歌山

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